目指す道 - 仕事の悩みから解放されたい -

30代後半男のダメダメ半生を綴ります

電話なんか消えて無くなれ。

・電話業務が怖いこと。

 

元々、電話はそんなに苦手ではなかった。

遡ること10年以上前、新卒で入社した企業。

 

新規開拓営業部署に配属され、

まず顧客候補リストを見ながらひたすらテレアポをしていた。

断られたり、この個人情報はどこから手に入れたんだと怒鳴られたり、

社会の理不尽さに直面していた。

 

電話が怖いと思った直接の原因はそこではない。

ある時、ふと視界に私の電話を注意深く観察する先輩が目に入った。

 

見られている。

 

私が恐怖を感じたのはそこからだ。

周りの評価を極端に気にする性格の私にとって、

見られていること、怒られることは恐怖の何物でもない。

 

さらに追い討ちをかけることを別の先輩から言われる。

「関西弁のイントネーションがだめ、直して。」

 

ショックだった。

この会社は関東の会社で、私は関西出身だった。

関西人であることを活かすどころか否定され、

周りからの評価が良くないことに気付いた私は怖くなった。

 

電話を見られたくなくなった。

 

そこで私が取った行動は、会社の会議室を借り、

私用携帯からテレアポを始めた。

効果的面。

何の躊躇もなくスムーズに電話をかけることができた。

これが私の電話スタイルを決定付けてしまった。

 

見られている環境(オフィスなど)では電話するのが極端に怖くなった。

今でもそうだ。電話を取れと言われても取れない。

手が、体が硬直し、心拍数が爆上がりする。

気になって仕事中心拍数を測るアプリで調べてみたら120あった。

 

仕事中ずっと120の心拍数の私、その辛さとしんどさを共感してもらえないだろうか。

「〜すればいいだけやん」

それができないのである。

やろうとすれば他人の何十倍もの気力と体力を必要とする。

 

その分、できた時の達成感は半端ない。

頭ではやらなきゃと思っていても体が言うことを聞かない。そんな感覚。

 

話は戻り、会議室で電話をするのは上司の注意で続かず、

結局テレアポ業務に極度のストレスがかかり、

うつ病を発症して会社を辞めることになった。

 

それ以来、自分は電話が苦手なんだという固定観念が植え付けられた。

人と話すのも苦手、電話も苦手。

どうしようもない自分に待ち受けているのは。